ETCパーソナルカードは、NEXCO東日本/中日本/西日本、首都高速道路株式会社、阪神高速道路株式会社、本州四国連絡高速道路株式会社の6社が共同で発行しているETCカードです。クレジットカード付帯のETCカードとは異なり、デポジットを預託することで始めて使用することができるという特徴があります。
カード発行に当たって与信審査がないためクレジットカードを作成できない方でもETCカードを持つことができます。ETCカードがないことで不便さを感じていた方には魅力的なカードだと言えます。なお、発行までに最短でも4週間程度時間が掛かってしまうので早めに申し込む必要があります。余裕を持って行動しましょう。ETCパーソナルカードはこれまでクレジットカードを持てなくてETCカードを作れなかった方にとって魅力的なカードですが、少し特殊なカードでデメリット及び注意点の多いカードでもあるのでしっかり読んでくださいね。
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当記事のコンテンツ内容
最短4週間発行-ETCパーソナルカード申し込みから発行まで
申し込み前にETCパーソナルカードを準備する
ETCパーソナルカード事務局（044-870-7333）に連絡するか高速道路のSAなどのインフォーメーションセンターで入手可能です。
必要事項を記入の上でETCパーソナルカード事務局宛に郵送する
名前、住所、電話番号、引き落とし銀行口座情報などを記入します。また、運転免許証などの本人確認書類を同封する必要があります。
ETCパーソナルカード事務職からデポジット振込み依頼書が郵送される
振込書が届いたらお近くの郵便局窓口あるいはコンビニエンスストアで支払います。
デポジット入金確認後ETCパーソナルカードが郵送される
デポジット入金からカード到着まで2週間程度、申込み時点からだと4週間程度時間が掛かります。
ETCパーソナルカードの審査概要
審査難易度
ETCパーソナルカードには審査はありません。そのため過去に自己破産をしたり任意整理をしたりした方でも満18歳以上であれば誰でも申込みをすることが可能です。クレジットカードを作ることができない方向けのETCカードだと言えます。審査に何らかの不安を抱えている方はぜひチェックしてみてください。
属性別おすすめ度
- 無職○
- フリーター△
- 未成年○
- 学生△
- 主婦・専業主婦△
- 新社会人△
- 30代社会人△
- 経営者△
- シニア○
- 外国人○
クレジットカードを作ることが難しい方におすすめのカードです。例えば、収入のない無職の方やシニア層、留学生などが当てはまります。クレジットカードがなくてもETCカードを作ることができるのは魅力的だと思います。ただし、発行までの手間や様々なデメリットを考えるとクレジットカードを作れる方はクレジットカードを作って追加カードとしてETCカードの作成をすることを推奨します。
ETCパーソナルカードのデポジットの仕組み
ETCパーソナルカードを利用するにはデポジットを預託する必要があります。これがクレジットカードの追加カードの「ETCカード」との違いです。デポジット額は平均利用月額の4ヶ月分です。
平均利用月額5,000円未満の場合は5,000円となりますので、最低20,000円をデポジットしなければいけません。平均利用月額10,000円なら40,000円、20,000円なら80,000円となります。デポジットは通行料金に充当することはできません。
デポジット額が20,000円の方で未決済残高がデポジットの70%である14,000円に達した場合増額デポジット20,000円を預託しなければいけません。突然利用額が増えて貸し倒れのリスクを軽減するための措置です。
参照外部サイト：ETCパーソナルカードの利用規約
ETCパーソナルカードの特徴
クレジットカードがなくてもETCカードを持てる
ETCパーソナルカードの最大のメリットは、クレジットカードを持たなくてもETCカードを所有できるという点にあります。延滞や滞納などをしてクレジットカードを作ることができない方やクレジットカードを作りたくないという方にぴったりです。スムーズな料金所の通過や次の通行料の割引が実現します。
高速道路の通行料割引を受けられる
ETCパーソナルカードがあれば高速道路の通行料割引を受けられます。これはクレジットカード付帯のETCカードと同じですね。意外と通行料割引は大きく、休日割引や深夜割引などお得です。スムーズな料金所の通過に加えて料金の割引を受けられるのは魅力的ですね。高速道路を利用する頻度の多い方はぜひ作っておくべきです。
ETCパーソナルカードのデメリット＆注意点
発行までに時間と手間が掛かる
発行まで4週間程度と少し時間が掛かります。旅行を計画しているなどで急ぎで欲しい方は注意が必要です。また、WEBから直接申込みを行うことができず、申込用紙をSAに取りに行くか郵送で取り寄せる必要があります。旅行などで使いたい方は早めに申し込みを行いましょう。
年会費が掛かる
年会費1,234円が必ず掛かるのもデメリットとなります。デポジット費用はロックされてしまいますし、毎年年会費も取られるしで費用がかさみます。クレジットカードの追加カードの「ETCカード」なら年会費が掛からないものも多いので無料で持ちたい方はクレジットカードもチェックしてみてください。年会費は掛からないに越したことはありません。
ポイントが貯まらない
ETCパーソナルカードは利用分に対してポイントは貯まりません。クレジットカード付帯のETCカードなら利用額に対して一定のポイントを獲得できます。ポイント還元率が1.0%のETCカードで年間50,000円使えば500円前後のポイントを得られることになります。増税も控えていますしデメリットとなります。
クレヒスを築くことはできない
ETCパーソナルカードを利用してもクレヒスを築くことはできません。クレジットカードではありませんのでいくら使っても返済実績が残ることはありません。クレジットカードを作れずクレヒスを築くためにETCパーソナルカードを作成するのは得策とは言えませんね。
ETCパーソナルカードに関するよくある質問
ETCパーソナルカードの解約方法は？
ETCパーソナルカード事務局に解約したい旨を伝えて解約書類を取り寄せましょう。必要事項を記入の上、カードと一緒に返送しましょう。なお、解約完了後デポジットが返還されます。通常のクレジットカードの場合電話連絡だけで手続きができるのですが、少し手間が掛かってしまいます。
ETCパーソナルカードを強制解約されることはあるの？
利用規約第18条（会員資格の取消）に該当すると強制解約されてしまうことがあります。例えば、決済口座の設定手続きが完了しないケース、カードを第三者に貸与あるいは譲渡したケース、後納料金を支払わないケースなどがあります。正しい使い方をしていれば強制解約される心配はありません。万が一強制解約されてしまったらすぐにETCパーソナルカード事務局に連絡をしましょう。
ETCカードを紛失したらどうしたらいいの？
迅速にETCパーソナルカード事務局に紛失の旨を伝えましょう。必要な手続きを案内してもらえます。基本的には再発行という形になります。これも通常のETCカードと同じですね。
レンタカーでもETCパーソナルカードは使えるの？
ETCパーソナルカードはレンタカーでも利用可能です。マイカーでもレンタカーでも使えるので安心してください。通常のETCカードとの違いはありません。ただし、デポジットが不足しているなどの理由がある場合は利用できません。
スペック情報
| カード名 | ETCパーソナルカード |
| カード発行会社 | NEXCO東日本など6社 |
| 発行期間 | 最短4週間 |
| 年会費 | 1,234円（税込） |
| デポジット | 20,000円～ |
| 締め日/支払日 | 毎月月末締め/翌月27日払い |
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