当ページでは、クレジットカードのプロパーカードと提携カードについて解説しています。やや応用的な内容ですが、クレジットカードの知識として知っておいて損はないと思います。
また、これからクレジットカードの作成を考えている方は、プロパーカードと提携カードの違いをしっかりと理解した上でクレジットカードを選べばより良い選択ができるでしょう。
当記事のコンテンツ内容
プロパーカードって何のこと!?
プロパーカードとは、国際ブランドが独自に発行しているクレジットカードのことを指しています。この定義の場合、プロパーカードと呼べるのは次の国際ブランドからのみ発行されています。それはJCB、American Express、Diners Clubです。ただ、もう少し違う視点でプロパーカードを広く捉えることもできます。それは後述することにします。
国際ブランドと代表プロパーカード一覧
- JCB
- American Express
- Diners Club
日本で唯一の国際ブランドのJCBが独自に発行しているクレジットカードがあります。国内でのステータス性が高く人気があります。JCB ORIGINAL SERIESやJCB EITカードがJCB発行のプロパーカードに当たります。
AMEXが独自に発行しているクレジットカードはプロパーカードとなります。アメリカン・エキスプレス・カードやアメリカンエキスプレス・ゴールドカードがAMEX発行のプロパーカードです。
Diners Clubが独自に発行しているクレジットカードには、ダイナースクラブカードやダイナースクラブプレミアムカードが挙げられます。
プロパーカードを持つメリット&デメリットまとめ
プロパーカード保有のメリット
プロパーカードを持つことによる最大のメリットはステータス性・将来性の高さにあります。プロパーカードは持ちたいと思っても、誰もが簡単に所有できるクレジットカードではありません。
また、プロパーカードには一般カードだけではなくゴールドカード、プラチナカード、ブラックカード等よりステータス性が高いカードを所有することもできます。ある程度社会的に認められた方しか作成できないので一枚持っておくと良いですね。
プロパーカードのデメリット
審査難易度が高い
一つ目のデメリットは審査難易度が高いということです。アルバイトや派遣社員では通りにくくなっています。契約社員や正社員になってから申し込みをすると良いでしょう。作成のコツはできるだけ若い頃、20代前半から中盤の間に申し込みをしておくことです。30代になってからも使い続けることができるカードということでクレジットカードを探している方は要チェックです。
ポイント還元率はそこまで高くない
プロパーカードを作成する時にポイント還元率に期待をしてはいけません。基本的にポイント還元率は0.5%前後のものが多くなっています。高ポイント還元率のクレジットカードが欲しい方は提携カードを検討すると良いでしょう。
年会費が掛かるものが多い
プロパーカードの特徴として、年会費が有料のクレジットカードが多くなっています。中には年会費の優遇が設定されているカードもありますが、基本的には1,000円以上の年会費を支払う必要があります。ステータス性を買うというふううに取ることができますね。
提携クレジットカードって何のこと!?
提携カードとは、国際ブランドがカード発行会社と提携しているカードのことです。場合によっては、お店を運営する企業等とも提携していることがあります。提携カードは、サービスを提供している企業が顧客獲得のために発行することが多いです。
提携カードの代表カード一覧
- VISA
- MasterCard
- JCB
- American Express
- Diners Club
VISAはアメリカ発祥の国際ブランドです。世界中に多くの加盟店舗があります。代表的なカードには、三井住友VISAクラシックカードやMUFGカード等があります。
MasterCardもアメリカ発祥の国際ブランドです。VISAに次いで加盟店舗の多くなっています。代表的なカードには、セゾンカードインターナショナルや楽天カード等があります。
JCBの提携カードには、イオンカード(イオンクレジットとの提携)、セゾンカードインターナショナル(クレディセゾンとの提携)、Yahoo JAPANカード(ワイジェイカードとの提携)等があります。
American Expressの提携カードには、セゾンパールアメリカン・エキスプレスカード(クレディセゾンとの提携)やMUFGプラチナアメリカン・エキスプレスカード(MUFGとの提携)等があります。
Diners Clubの提携カードには、BMWダイナースカード(BMWとの提携)等があります。他のブランドに比べて提携カードは少なめです。
提携カードを持つことによるメリット&デメリット
提携カード保有のメリット
ポイント還元率が高い
ポイント還元率が1.0%を超えるクレジットカードが多くあります。年会費が無料でも高ポイント還元率のカードがありますので、お得にカードを持ちたいという方にぴったりです。
割引や優待を受けることができる
提携カードの多くは、提携している企業が提供しているサービスや店舗での割引や優待を受けることができます。よく利用するお店が発行しているクレジットカードを作成するのもカード選びの上で良い選択になります。
審査が柔軟
提携カードには顧客を囲いたいという企業の思惑があるため、比較的審査が柔軟で作成しやすくなっています。審査に不安がある方でも気軽に作成することが可能です。
提携カードのデメリット
提携カードにはデメリットらしいデメリットはありません。挙げるとすればステータス性がそこまで高くないということです。ただ、そこは割り切って作成する方が多いと思いますので、大きなデメリットとはなりません。
なお、プロパーカードで紹介したJCB、American Express、Diners Clubもカード発行会社と提携して提携カードを発行しているという点にも注目です。
プロパーカードと提携カードのどちらが良いのか!?
プロパーカードと提携カードのどちらが良いのかを決めるのは非常に難しいです。ただ、理想はメインカードにプロパーカード、サブカードに提携カードを持つというのを推奨します。特に20代の若い方は早い内にプロパーカードを作成すると、30代になった時にゴールドカードやプラチナカードを所有しやすくなります。しっかりと実績を作ればクレヒスを築くことが可能です。
サブカードとして、よく利用する店舗やポイント還元率重視で提携カードを持っておくと便利です。割引や優待をうまく活用すればお得なカードライフになること間違いなしです。
広義でのプロパーカード
プロパーカードの定義において、「国際ブランドが直接発行しているクレジットカード」だと冒頭で伝えました。しかし、もう一つプロパーカードの定義を付け加えることができます。それは、「国際ブランドは持っていないけど、自社で発行しているクレジットカード」です。
例えば、三井住友カード株式会社は、独自に国際ブランドを持っていませんが、三井住友カード株式会社自体がクレジットカードを発行しています。三井住友VISAクラシックカードAはVISAブランドとして圧倒的な知名度を持っています。その他にも、イオンカードは、イオンクレジットサービス株式会社が直接発行しているクレジットカードとなります。
このように広義でプロパーカードを捉えると多くのカードがプロパーカードとなります。現在は多くのケースでこの広義のプロパーカードという定義が使用されています。特に三井住友カード株式会社のような銀行系が発行しているクレジットカードはステータス性も狭義のプロパーカードに劣らず高くなっています。
当記事のまとめ
プロパーカードには広義と狭義の定義があります。広義では国際ブランドのライセンスを持たないクレジットカード会社が独自に発行しているクレジットカードです。三井住友カード、クレディセゾン、イオンクレジットサービス等があります。
狭義では国際ブランドが独自に発行するクレジットカードです。JCBが発行するJCB ORIGINAL SERIES、American Expressが発行するアメリカン・エキスプレス・カード、Diners Clubが発行するダイナースクラブカードが挙げられます。プロパーカードの特徴としてはステータス性が高いということが挙げられます。
一方、提携カードはカード発行会社が企業と提携して発行しているクレジットカードのことです。提携カードの中には広義のプロパーカードも含まれることになります。提携カードの特徴は、ポイント還元率が高いこと割引・優待が充実していること等が挙げられます。
どちらのカードが良いかは利用する人によって異なります。ただ、メインカードとしてプロパーカードを、2枚目として提携カードを利用することを推奨します。うまく使い分ければ非常にお得だと言えます。
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