当記事では、クレジットカードのセキュリティコードの目的と課題について解説しています。インターネットショッピングをしていてセキュリティコードを入力してくださいと求められたことがあるのではないでしょうか。このセキュリティコードについて詳しくなりましょう。
セキュリティコードとは
セキュリティコードとは、カードの裏面に表記されている3桁の数字のことを指しています。JCB、VISA、MasterCard、Dinersブランド全ての共通しています。ただし、American Expressブランドのみカードの表面に記載されている4桁の数字となります。
主にインターネットショッピングや一部の電子マネーへのチャージを行う時に求められることがあります。なんとなく入力を求められて、入力しているという方も多くいると思います。セキュリティコードの目的や課題等をまとめていますので、気になる方は参考にしてください。
セキュリティコードの目的
セキュリティコードの目的はその名前の通りでカード決済での安全性のために用いられます。セキュリティコードの数字はカードの磁気情報に含まれていません。そのため、スキミング等によってカード番号を盗まれてしまったとしても、セキュリティコードまで抜き取ることできませんので、利用することが難しくなるのです。オンラインショッピングサイトでは求められることが多くなっています。
なお、このセキュリティコードについては機械的に作成されています。算出方法は機密事項となっているため誰にもわかりません。もちろん第三者が推測することもできないでしょう。しかし、このセキュリティコードはまだまだ課題も多く万全の安全対策とは言えないのが現状です。
セキュリティコードの課題と今後
課題としては十分に普及しておらずオンラインショッピングであってもセキュリティコードの入力を求めないショップがあることです。どうしてそうしたショップがまだあるのかと言うと、ユーザーが商品を購入する時にセキュリティコードを求められると手間が掛かり離脱してしまう可能性を恐れているためです。
ネット通販ではユーザビリティが最優先となるのです。ショップが導入するよう何か手立てをしなければいけません。ただし、店側からすると通常はセキュリティコードの認証を行いたいと考えるのが普通です。万が一スキミングによって得たカードで買い物をして後から不正利用だとわかった場合、お店は本当のカードの持ち主あるいはカード会社に購入代金を返金しなければいけません。
お店側にとってはこれはリスクとなります。しかしながら、現状ではユーザビリティを重視していることになります。また、スキミング対策にはなるかもしれませんが、最近増えてきているファーミング詐欺に対しては効果が疑問視されています。なぜなら、ファーミング詐欺の場合は、セキュリティコードを含むあらゆる情報をまとめて盗み取ることが目的だからです。
同様にカード自体を盗難されてしまうと効果がありません。このように万全の対策と呼べないのが課題です。お店側・ユーザー側の双方にとって最適な対策が施されることが待ち遠しいです。
その他雑記
実はセキュリティコードは、国際ブランドによって正式な呼称が異なっているのです。通常は”セキュリティコード”と呼べば通じるので、あくまでも豆知識として書いています。
- VISA
- MasterCard
- American Express
VISAではCVV2、Card Verification Value（カード照合値）と呼ばれます。
MasterCardでは、CVC2、Card Validation Code（カード確認コード）と呼ばれています。
American ExpressではCID、Card Identification Number（カード識別番号）と呼ばれます。
当記事のまとめ
セキュリティコードとは、クレジットカードの裏面に記載されている三桁の数字のことです。磁気情報に含まれていないため、スキミングされてもこの数字を知ることはできません。
主にオンラインショッピングでのセキュリティ対策として用いられています。しかしながら、セキュリティコードの採用はお店によってまちまちであることとカード自体を盗まれてしまうと意味がないなどの課題もあります。
今後はセキュリティコードに変わるものでカード利用者を守る方法を作ることが急務となります。
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