インヴァストカードは、インヴァスト証券がJACCSと提携して発行しているクレジットカードです。カード利用額に応じてポイントのキャッシュバックを受けられて自動的に海外ETFの積立投資ができます。少し特殊なカードなので中上級者向けの一枚だと言えます。詳細は当ページで解説していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
最短3週間での発行となっています。インヴァスト証券のトライオートETF口座開設→会員専用ページからクレジットカード申し込みの流れとなります。余裕を持って申込みを行いましょう。審査難易度は10段階で2です。証券会社との提携カードのため敷居が高そうに感じるかもしれませんが、審査はジャックスが行っているため審査難易度は高くありません。いわゆるブラックでなければ比較的作成しやすいと言えます。
当記事のコンテンツ内容
最短3週間発行-インヴァストカード申込から発行まで
インヴァストカードの公式サイトからインヴァスト口座の開設を行う
クレジットカードの申し込み前にインヴァスト口座の開設が必須です。すでに口座を持っている方はマネーハッチ(投資のためのページ)から申し込むことができます。
口座開設後マネーハッチからインヴァストカードの申込みを行う
郵送でログインIDとパスワードが届きますので、Myページログイン→マネーハッチアクセスという流れになります。1週間程度見ておきましょう。
審査に必要な情報を入力して審査を待つ
名前、住所、電話番号、勤務先、年収などの情報を入力します。
ジャックスの審査完了後インヴァストカードが発行される
マネーハッチからカード申し込み後最短2週間での発行となります。
インヴァストカードの審査概要
審査難易度
審査難易度は10段階で2です。審査難易度は一般カードとしては標準的で特別作成するのが難しいということはありません。同じクラスのクレジットカードとしては、「楽天ゴールドカード」、「セゾンパールアメリカンエキスプレス」などのカードがあります。過去に延滞や滞納をしてブラックになっているとかでなければ作成がしやすい一枚だと言えます。
属性別おすすめ度
- 無職△
- フリーター○
- 未成年×
- 学生○
- 主婦・専業主婦○
- 新社会人○
- 30代社会人○
- 経営者○
- シニア○
申込資格は年齢20歳以上で電話連絡が可能な方です。キャッシング枠を付ける場合は年齢20歳以上65歳以下で本人に安定継続収入のある方となります。申込資格はそれほど厳しくありませんね。未成年の方や高校生の方は申込み不可となっています。おすすめの層は投資を始めてみたいと考えている方です。大学生や新社会人の方にとっても投資の第一歩を踏み出すのに良い選択肢となります。
最新の入会キャンペーン情報
最大8,700円分のキャッシュバックを受けられます。インヴァストカードの申込み後発行完了で1,000円を獲得できます。出金はできず積立投資の原資として利用することになります。これはインヴァスト証券が提供するキャンペーンだと言えます。
ジャックスのキャンペーンもあって直接カード利用額から割引も受けられます。カード利用&応募でJデポ最大5,000円分プレゼント。5万円以上利用で2,000円分、7万円以上で3,000円分、10万円以上で5,000円分もらえます。その他ETCカードの申込み及び利用で500円分の値引きを受けられたり、Jリボサービス登録で1,000円分のJデポをもらえます。
インヴァストカードの基本スペック
年会費
年会費は初年度無料、2年目以降1,350円(税込)となっています。ただし、前年度1回以上のカードショッピング利用があれば無料になります。公共料金の支払いなどで定期的に使っておけば年会費が掛かることはないと考えて良いでしょう。
また、家族カードについても初年度無料、2年目以降432円(税込)が掛かります。本カードと同様前年度1回以上のカード利用があれば無料です。ETCカードについては発行手数料及び年会費ともに無料となっています。
国際ブランド
選択できる国際ブランドはVISAのみとなっています。VISAは国内だけではなく海外でも加盟店が多く非常に利便性の高い国際ブランドです。MasterCardとの二強ブランドだと言えます。選択肢がないこと自体大きなデメリットとなりません。
ポイント還元率
ポイント還元率は1.0%となっています。毎月のカードショッピング利用額100円ごとに1Pが貯まります。1P=1円として自動的に現金化されインヴァスト証券口座に入金されます。その後自動的に積立投資に充てることができます。詳細は特徴で解説しています。
インヴァストカードの特徴
トライオートETFに投資ができる
カード利用額に応じて自動的にキャッシュバックされてその現金をトライオートETFの原資とすることができます。クレジットカードのポイントに悩んでしまう方でも目的がはっきりしているのでおすすめです。ポイントの有効期限という概念もありませんので、交換するのを忘れていて失効してしまうということもありません。これから投資を始めたいと考えている方必見です。
トライオートETFとは、インヴァスト証券が提供しているETF(Exchange Traded Funds)の自動売買サービス(トライオートと命名)のことです。OFD取引のため現物を購入することなく、ETFの売買だけで決済しているため日本円で取引ができます。少額から世界に投資を行うことが可能です。ポイントの運用ができるという点で強みがあります。
カードデザインのこだわり
インヴァストカードは、券面デザインが秀逸です。カード全面がブラックとなっていて一部のプラチナカードなどに使用される素材と同様のものが使われています。カードの側面も黒色でこだわりが見られます。手にすることの多いものだからこそのこだわりだと言えます。デザインで選んだという方も多いです。オリコカードザ・ポイントとよく似ていますね。
ネット安心サービス付帯
インターネットを利用していて不正利用されて見に覚えのない請求が届いてしまっても不正利用に対して補償を受けられます。株式会社ジャックスへの届け出日から90日間まで遡って補償されます。毎月オンラインで明細をチェックして不正な取引がないか確認しておけば、気付くのが遅くて補償を受けられなかったということを避けることができます。
国内旅行保険が付帯されている
利用付帯の国内旅行傷害保険が付帯されています。公共交通乗用具・宿泊施設・パッケージツアーに掛かる費用の全額あるいは一部の支払いをインヴァストカードで行うことで保険が適用となります。補償内容は死亡後遺障害最高1,000万円、入院日額5,000円、手術費用最高20万円、通院日額3,000円となっています。一般カード付帯の旅行保険として考えると十分です。
ただし、海外旅行保険に比べて国内旅行保険は利用する可能性が非常に低いです。なぜなら保険金が支払われるのは飛行機や電車などの公共交通機関利用時の事故によるケガ、ホテルや旅館滞在時の火災や爆発などによるケガ、パッケージツアー参加中のケガなどが対象です。利用頻度は低いものの万が一の事態に備えられるのは安心感があります。
トライオートETFのデメリット&注意点
トライオートETFのデメリット及び注意点についてまとめています。クレジットカードのポイントを活用しているものの現金で投資しているのと違いはありません。投資についてあまり詳しくない方はまずは勉強することを推奨します。
投資者保護基金の対象外取引に当たる
トライオートETFは、有価証券店頭デリバティブ取引(店頭CFD)に当たり投資者保護基金の対象外取引となります。株式や債権などの取引においては、証券会社が破産して分別金を返還できない場合日本投資保護基金が一人あたり最大1,000万円まで補償してくれます。
しかし、トライオートETFは対象外取引となっていますので、万が一インヴァスト証券が倒産してしまい顧客分別金が返還できない場合損害を被ってしまうことになります。極端な話貯めたポイントが全て0になってしまうリスクがあるということです。もちろんインヴァスト証券は大手証券会社のため倒産するリスクは低いとは思いますが、その可能性が0だとは言い切れません。
ポイント還元率1.0%を下回る可能性がある
ポイント還元率は1.0%と高還元なのが特徴のクレジットカードです。しかし、ポイント還元率が1.0%を下回ってしまう可能性があることは理解しておきましょう。
一つは、すでに解説した投資者保護基金の対象外取引であるためインヴァスト証券が倒産して分別金が返還できないケースでは0%の還元率になってしまうということです。ただし、それまでに出金しておけば0にになることはありませんね。
もう一つは投資の運用成績に寄って変動するということです。トライオートETFは当然投資なので増えることもあれば減ってしまうこともあります。また、ETFの保有や購入時のスプレッドで手数料が掛かります。
金利調整額という名目で0.9%+LIBOR(London Interbank Offered Rate)の金利負担が生じます。スプレッドは、買値と売値の価格差のことです。この差額は証券会社の利益になるということですね。つまり、ETFを購入した時点ではマイナスからのスタートになります。
年間20万円以上の利益で確定申告が必要となる
トライオートETFは、雑所得となります。つまり、ETFの保有による配当利益や売買利益が年間20万円以上になると確定申告を行わなければいけません。慣れていない方にとっては手間が掛かりますが、きちんと申告しないと利息など高額な費用を支払うことになるので必ず行ってください。
電子マネーとの相性
電子マネー種類 | 対応 |
---|---|
モバイルSuica | チャージ可能 (ポイント付与対象) |
PASMO | チャージ不可 |
SMART ICOCA | チャージ可能 (ポイント付与対象) |
nanaco | チャージ可能 (ポイント付与対象外) |
WAON | チャージ不可 |
楽天Edy | チャージ可能 (ポイント付与対象外) |
インヴァストカードのマイナス点
証券口座の開設が必須
インヴァストカードを作成するにはインヴァスト証券口座の開設が必須です。手間と時間が掛かってしまうというのがデメリットです。流れとしては、証券口座開設→Myページログイン情報郵送→クレジットカード申し込みとワンクッションはさみます。すでに証券口座をお持ちの方ならいいのですが、まだ持っていない方は余裕を持って申し込みを行いましょう。
キャッシュバックされたものをそのまま出金できない
カードを利用すると1%分のポイントが貯まります。そして自動的に1P=1円としてインヴァスト証券口座(マネーハッチ)に入金されます。ただし、この積立額はそのまま出金することはできません。トライオートETFで実際にETFに投資をしてからであれば出金することが可能です。純粋にキャッシュバック目当てで持つのはNGですね。
紙の明細書の発行は有料
インヴァストカードでは基本的にオンライン上で明細を確認することになります。紙の明細書を希望される場合は1回に付き84円(税込)の手数料が発生します。年間で1,008円(税込)のコストが掛かってしまいます。どうしても必要だという方以外はWEB明細にしておきましょう。
比較対象のクレジットカード紹介
楽天カード
最短3営業日の発行に対応。年会費永年無料×ポイント還元率1%と高スペックです。さらに、海外旅行保険が付帯されています。インヴァストカードに比べて使い勝手の良いカードだと言えます。楽天スーパーポイントは楽天での買い物で直接利用できますし、マイルに交換したりできます。
セゾンカードインターナショナル
最短即日発行に対応しています。ETCカードの即日発行に対応している唯一のカードでもあります。年会費永年無料で持つことができます。セゾンカードインターナショナルでは、カード利用額に対して永久不滅ポイントが貯まります。永久不滅ポイント運用サービスを活用すれば投資信託や株式に投資をすることが可能です。運用成績に応じて実際のポイントが増減しますので、気軽に投資体験をすることができるのが特徴です。
Orico CARD THE POINT
最短2週間での発行に対応。インヴァストカードに似た黒色の券面デザインがオシャレですね。年会費永年無料×ポイント還元率1.0%とスペック的にも似ています。入会後半年はポイントが2倍となりますのでポイントを貯めやすいです。貯めたポイントは金券に交換するなどして使用できます。
最後に
また、比較対象としての業界大手カードがどのカードを当てはめているのか予測はできませんが、このカードよりも優れたものがあります。例えば、同じく証券会社がある楽天カードであればポイント交換商品はポイントやマイルなど豊富で、ポイントの有効期限もありません。JCB CARD Rなら商品交換先はポイントやマイル、海外旅行保険は自動付帯です。少し操作している感のある比較表ですね。
スペック情報
カード名 | インヴァストカード |
カード発行会社 | 株式会社ジャックス |
発行期間 | 最短3営業日 |
国際ブランド | VISA |
キャッシュバック率 | 1.0%~ |
年会費 | 1,350円(税込) |
ETCカード | 永年無料 |
家族カード | 永年無料 |
海外旅行保険 | 付帯なし |
国内旅行保険 | 最高1,000万円 |
締め日/支払日 | 末日締め/翌月27日払い |
ショッピング保険 | 付帯なし |
様々なカードの特長を比較する
クレジットカードを比較 | ||
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高ポイント還元率 | 海外旅行傷害保険 | 年会費無料 |
実質年会費無料 | ETCカードがお得 | 審査が甘い |
家族カードがお得 | ゴールドカード | マイルカード特集 |
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