画像引用元:https://www.orico.co.jp/creditcard/
当カテゴリーでは、国内で発行されている電子マネーの仕組み&使い方について解説しています。Suicaを筆頭にすでにある程度市民権を得ている決済システムの一つだと言えます。なんとなく使っている方も多いように思います。もっと電子マネーについて知りたいという方はぜひ参考にしてくださいね。
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当記事のコンテンツ内容
電子マネーとは?
電子マネーとは、事前にチャージをしたあるいはクレジットカードと紐付けしたカードで支払いができる決済システムの一つです。クレジットカードとは異なり18歳以下の方でも持つことができるのが特徴です。JR東日本やセブン&アイグループなどの各企業が、自社サービスや商品の購入で使ってもらうことを第一の目的として発行していると言えます。
顧客を囲うための手段の一つです。例えば、セブン&アイグループが発行するnanacoを持っている方であればローソンやファミリーマートよりもセブンイレブンで買い物をする可能性が高くなりますね。特にコンビニなど競合が多い業界では有効ですね。だからこそ各企業が電子マネーの発行に力を入れているというわけです。
最適な電子マネー比較のポイント
電子マネーをこれから選ぼうとしている方は何を基準に選べばいいのかわかりにくいと思います。ここでは電子マネーを比較する上でのポイントをまとめています。
電子マネーの種類
- プリペイド(交通系)
- プリペイド(ネット・流通系)
- プリペイド(国際ブランド付き)
- ポストペイ
電子マネーには上記4つの種類があります。上の三つはプリペイド型で事前にチャージを行う必要があります。ポストペイタイプはクレジットカードと紐付けるタイプでチャージが不要です。利用額に対して後からカード利用代金として請求されます。おすすめなのはポストペイタイプの電子マネーです。やはりチャージが不要なのは嬉しいですね。
交通系、ネット、流通系は発行元の企業を表していて使い方的には大きな違いはありません。異なるのは加盟店舗数や優待などです。国際ブランド付きの電子マネーは、他の電子マネーとは異なり端末にタッチで決済をするのではなくクレジットカードと同じように端末に通す必要があります。
加盟店舗数
電子マネーは、利用できるお店が決まっています。電子マネーを選ぶ上でよく利用するお店が対応している電子マネーを作るのが良いですね。また、ネット・流通系の電子マネーだと発行企業のグループ店舗で優待を受けられることもあります。ポイントの優遇や割引などが挙げられますね。
ポイント還元率
ポイント還元率も気になるところですね。注意すべきなのは電子マネーの中には使うだけではポイントが貯まらないものもあるということです。Suica、PASMOなどは使うだけではポイントが貯まりません。ここで重要になるのが電子マネーごとに相性の良いクレジットカードがあって、チャージをすることでポイントが貯まるというわけです。なお、ポストペイタイプの電子マネーだとクレジットカードとの紐付けが必須です。つまり、クレジットカードのポイント還元率に依存するということです。
一方、楽天Edy、WAON、nanacoなどは利用するだけでポイントが貯まります。チャージでポイントを貯めることもできますので、ポイントの二重取りが可能です。ただし、チャージでポイントが貯まるカード自体の還元率がそれほど高くないことが多く大きく還元率が上がるというわけではありません。ポイント還元率=クレジットカードのポイント還元率と考えても良いでしょう。
国内発行の電子マネー一覧
サービス名 | イメージ | 発行会社 | 種類 | 加盟店舗数 | ポイント還元率 | 相性の良いクレカ |
---|---|---|---|---|---|---|
Suica | JR東日本 | 交通系 | 約35万店 | - | ビュー・スイカカード | |
PASMO | パスモ | 交通系 | 約28万店 | - | TOKYU CARD | |
楽天Edy | 楽天 | ネット系 | 約55万店 | 0.5% | 楽天カード | |
WAON | イオン | 流通系 | 約29万店 | 0.5% | イオンカードセレクト | |
nanaco | セブン&アイ | 流通系 | 約12万店 | 0.5% | セブンカードプラス | |
LINE Payカード | LINE | 国際ブランド | JCB | 0.5%~ | なし | |
au WALLET | au | 国際ブランド | MasterCard | 0.5% | auWALLETクレジットカード | |
iD | ドコモ | ポストペイ | 約44万店 | - | dカード | |
QUICPay | JCB | ポストペイ | 約24万店 | - | JCBカード | |
PiTaPa | スルッとKANSAI | ポストペイ | 約3万店 | - | 三井住友VISAカード |
iD、QUICPay、PiTaPaはいわゆるポストペイ(後払い)の電子マネーです。PiTaPaは関西エリアで利用者が多くなっています。クレジットカードと紐付けて使用します。チャージをする必要がなく利便性が高いです。私もiDとQUICPayをメインで使っています。
スマホ決済(Felica)との違い
電子マネー | スマホ決済 | |
---|---|---|
決済方式 | Felica | FeliCa |
サービス | Suica Edy nanaco | Apple Pay Google Pay VisapayWave |
チャージ方法 | クレジットカード お店店頭など | クレジットカード プリペイド(一部) |
チャージ | △ | × |
独自ポイント | △ | × |
電子マネーとスマホ決済の違いについてまとめています。一番の違いは決済方法だと言えます。電子マネーではカードを使って決済をするのが一般的です。一方、スマホ決済ではカードではなくスマホでの決済となります。そのためスマホのバッテリーがなくなると利用できません。
スマホ決済の代表的なサービスは、Apple Pay、Google Pay、VesapayWaveなどが挙げられます。使い方としてはクレジットカードや国際ブランド付きのプリペイドカードを登録して利用します。クレジットカードごとにQUICPayあるいはiDに紐づけされます。
電子マネーでは基本的には事前にチャージを行います。ポストペイタイプの電子マネーについてはスマホ決済と似ている部分もありますね。また、スマホ決済では電子マネーのように独自のポイントがありません。クレジットカードのポイントが貯まることになります。
電子マネーを使うメリット
- キャッシュレスで便利
- スピーディーな決済
- ポイントが貯まる
キャッシュレスで便利
電子マネーがあれば現金がなくても決済を行うことができます。JRなど電車を利用している方であればその便利さは説明不要だと思います。
スピーディーな決済
電子マネーは端末にタッチをするだけで決済が完了となります。現金のやり取りが不要なのはもちろんクレジットカードのように店員さんにカードを渡す必要もありません。スピーディーなお会計は気持ちが良いですね。
ポイントが貯まる
電子マネーを使うとポイントが貯まります。チャージでポイントが貯まったり、電子マネー利用で貯まったりと現金払いにはないメリットだと言えます。
電子マネーの不便なところ
- 利用できるお店が多くない
- チャージをする手間がある
利用できるお店が多くない
電子マネーは、クレジットカードと比較すると利用できるお店が限定的です。特に流通系の電子マネー(nanaco、WAON)については発行企業のグループ企業が中心となります。当然ライバル企業のお店では利用できないことが多いです。そうなると生活スタイルによってはいくつかの電子マネー、クレジットカード、その他決済を使い分ける必要があります。
チャージをする手間がある
プリペイドタイプの電子マネーの場合チャージをしないと使うことができません。これは一度に大きな額をチャージをしておくかポストペイタイプの電子マネーを利用することで解決します。
私は普段電車に乗ることがないのですが、電車を利用するときはもちろんSuicaを利用します。ただ、前回チャージをしてから日が経つことが多く残高がわかりません。残高確認→チャージの流れが面倒なのでチャージを行っています。
当記事のまとめ
電子マネーは非常に便利でSuicaの登場を皮切りに国内でも普及してきました。現金のやり取りがなく便利ですね。最近では自動販売機も電子マネーで支払えるようになっています。使えばポイントも貯まりますので、もはや現金払いには戻れません。
ただ、多くの企業が発行しているためユーザーからすると悩ましい側面もあります。基本的にはよく利用する店舗で対応しているかどうかを基準にするとわかりやすいと思います。おすすめの電子マネーは、iDあるいはQUICPayです。チャージ不要のポストペイタイプで使い勝手が良いです。
私はJCB THE CLASSを目指すためにJCBカードを育てていますので、QUICPayとの相性が良くかなり使っていました。iDなら三井住友カードと相性が良いですね。今使っているクレジットカードがあるのであればそれを基準に考えても良いと思います。
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